ジョージ・メイソン大 アントニン スカリア ロースクール LLM プログラム

※本紙は、今後出願を検討される方の参考のため、日本人学生有志の見解をまとめたものであり、大学公式の情報ではありません。出願の際は公式情報を必ずご確認ください。

当校の特色

  1. 米国法、知財法、国際競争法、法と経済学、4つのプログラム
    当校の特色である知財、競争法、法と経済学という専門的な3つの学位、Bar受験を目指す方向けの一般的な米国法プログラムと学生の関心に応じたプログラムを提供。
  2. ロー・ファームやシンクタンクが立地するワシントンDC中心部や米国特許商標庁に程近い優れた研究環境
    大学院での学習だけでなく、D.C.での活発な法・政策論議やネットワーキングに気軽に参加可能。
  3. 知財法、競争法、法と経済学分野の理論・実務に優れた教授陣
    D.C.近郊という立地ならではの実務的な教授陣や知財、競争法、法と経済学分野の先端的な教授陣。
  4. 少人数制ならではのきめ細かなケア
    授業の履修、研究、卒業後のキャリア形成に向けたネットワーキングといった幅広い分野での、個々人にあわせた柔軟なサポート。

在学生紙上対談
出願のきっかけ

Yasui: 今日はお忙しいところありがとうございます。まず出願のきっかけからお伺いできますか。当方は、大学学部で「法と経済学」を学んだのですが、米国でより専門的な研究がしたいと思ったことが直接の動機です。一般的にLLMプログラムは、米国法を学ぶところで、米国の憲法、契約法、刑法などを履修すると思いますが、経済学的な分析を中心に研究をしたいと思い学部時代の教授に相談したところ、当校を勧めてくれました。その後HPを見て履修科目や学校の雰囲気が合いそうだと感じ出願しました。もちろん一般的な米国法コースもあります。

我々が入学するまで、日本からの留学生はしばらくいなかったと聞いたので、入学を決めるときには若干不安がありましたが、その方が英語も上達するかなと当校を選びました。お二人は、知財コース在籍、理工系のバックグラウンドですから、当方とはかなり状況が異なるんじゃないでしょうか。

Goto: 私は、仕事を通じて日本以外の国の特許制度に触れる機会が多くあったのですが、なぜ各国の特許制度に違いが生じているのか、について非常に興味を持つようになり、特に世界の中でも特殊な特許制度を有しているアメリカの制度について深く知りたいと思ったことがきっかけです。私は日本での法学のバックグラウンドを持っていないため、知財分野での実務経験を考慮して入学を認めてくれる大学ということ、そして、アカデミックな教授だけでなく、実務者も多く教授として在籍していることから幅広い話が聞けるのではないかと思い、出願を決めました。また、以前仕事で知り合った米国弁護士に当校卒業生の方が何人かいまして、彼らから勧められたことも入学を決めた要因でした。

Yamashita: 私もGotoさんと似ていますね。知的財産に関するアカデミックな学びと、米国知的財産実務の俯瞰的な学びが得られそうだというのが理由です。私は日本企業の知的財産部に所属しており、業務を通じて米国の特許権利化や特許訴訟の実務に触れる機会はありましたが、いずれも自分の業務に直結する知識のみで断片的と感じていました。本校の知財コースの教授陣を見ると、米国の法曹界でも著名な教授や、ワシントンDCのビッグローファームの経験豊富な弁護士が講師をしているとともに、クラスカリキュラムは基本的なクラスから実務直結のクラスまで存在し、アカデミックな学びに加えて実務的にも俯瞰的に米国知財法を学べると思い出願しました。

実際に在学しての印象
Yasui: 実際に来てみての印象はどうでしょうか。入学を許可された際には日本人の在学生は0と聞いていたんですが、来てみたら3人も日本人がいた(当時は実際に0だった)ことには驚きましたね(笑)。とはいっても在籍するコースが異なりますので、プライベートでは色々お世話になっていますが、授業について話すのは米国人や他国からの留学生がほとんどでよい刺激になっています。その他、基本的に期待したとおり。元FTCのChairやCommissioner、経済学の博士号を有する教員や独禁法当局の現職経済分析担当の教員など、法と経済学を学ぶ観点からは優れた教員が揃っています。学生の規模が小さく、ファカルティとの距離は驚くほど近いです。こちらから質問しやすいのはもちろん、時にはファカルティ側から連絡がありますね。「この間の発言は興味深いから詳しく聞かせてくれ」みたいな感じです。単に僕の英語が伝わらなかったのかもしれませんが。

DCという土地柄、弁護士事務所やシンクタンク等、ネットワーキングの機会には困りません。

Goto: 確かに教授との距離の近さはこの大学の大きな特徴ですよね。授業後に質問に行くと丁寧に対応してくれますし、その後電子メールでフォローアップをしてくれることもよくあります。友達かと勘違いするほどフレンドリーに対応してくれますしね。人を寄せ付けないような雰囲気の教授には未だに出会っていません。

 また、入学前の期待通り、アカデミックな教授と実務者の教授がどちらもバランス良くいるのは大きな魅力です。例えば、特許法、商標法などの法律中心の科目はアカデミックな教授の授業を受け、法律の解釈の仕方や背後にあるパプリックポリシーなどの大きな絵を描き、特許出願手続き、特許無効手続きなどのより実務に近い科目については実務者である特許弁護士の授業を受け、法律の解釈の仕方が実際の実務にどのような影響を与えているか、実務者が何を考えて仕事をしているのか、について知ることができます。

 Yasuiさんもおっしゃっていますが、この大学は特に法と経済学について強みを持っている印象で、それは知財コースにも表れています。特に印象的だったのは、知財の法と経済理論という科目で、例えば、著作権の保護期間を延長する法律を施行したときに、経済的にはどのようなメリットがあるのかなどについて考えるクラスです。今まで法改正については、法律の内容と誰のための法律なのか、くらいしか考えたことがなかったのですが、このような経済分析をすることで、法改正の本当の意味が見えてきて、非常におもしろいです。

Yamashita: 経済の基礎クラスが知的財産コースも含めて全コースの必須科目というのはポイントですよね。私としては、加えてGMUのLL.M.コースはクラスメートも魅力的だと思いました。ドイツ、ロシア、ウクライナ、インド、中国、台湾、コロンビア、エチオピア、ガーナなど世界各国のプロフェッショナル、更には米国で既に活躍している弁護士も経済や知的財産について学ぶために同じコースに参加しており世界各国の実務家・弁護士と知り合うことができたことはとても良かったと思います。

Yasui: 確かに、各国からの留学生だけでなく、DCで勤務している外国人や、更に専門性を高めたい米国の法曹関係者など少人数ながらバックグラウンドは多様ですね。

出願を検討される方へ

Yasui: GMUは日本での知名度がそこまで高くはありませんが、少人数で非常に充実した教育環境が提供されていると思います。アーリントンという立地も、DC中心部に地下鉄で15分程度、なおかつ安全、快適です。これから留学されるなら、ぜひ検討対象にされるとよいと思います。アドミッションに連絡を取ってもらえば、我々を紹介してもらえますから、何かあれば気軽に連絡をとって頂ければと思います。

Goto: そのとおりですね。このロースクールは2016年に、元最高裁判所判事の名前がスクール名になるなど、今最も注目されているロースクールの一つだと思います。この大学には知財の研究機関も併設されており、大学の授業と並行して、また卒業後に知財研究に打ち込みたい方にもオススメです。

Yamashita: このエリアには他にも複数のロースクールがありますが、GMUは非常に良い方向に特色を出せていると思います。皆さんがおっしゃっていたように、法と経済、少人数性、アカデミックと実務のバランスといったポイントでGMUは素晴らしいと思います。

Yasui: 今日はありがとうございました。